生徒の駿台、講師の代ゼミ、テキストの河合、なんて言われていたこともあったようですが...
河合塾のテキストは、基本的に問題集です。オリジナル問題もありますが、大半はいろんな大学の過去問を使っています。サイズはB5が殆どです。
テキストの種類
標準テキスト(無印)と、Tテキストの2種類があり、後者の方がレベルが高いものです。コースによって、固定されているテキストと、選べるテキストがあります。選べるテキストは、サクセスクリニックの結果によって変わってきますが、東大を狙う人は受講科目申請の段階では、Tテキストを選んでおくことをお勧めします。サクセスクリニックで十分な成績が取れていれば、「苦手だから基礎からやろう」と思って無印テキストを選択して、簡単すぎて後悔していても、チューターに頼めばタダで取り替えてくれます。
完成シリーズから、標準テキストだった人がTテキストに大量に移行してくるので、教室が狭くなります。
基礎シリーズ
基礎シリーズでもらうテキストには、主に基礎シリーズで使う問題のテキストと、1年間を通して使う解説編のテキストがあります。
厚みは全部で18cmほどです。テキスト配布の日には大きめのカバンを持ってこいとあります。B5サイズより大きいテキストは無く、厚みは18cm程度です。私はキャリーバッグで行きましたが大正解だったと今でも確信しています。名古屋駅をコロコロしながらテキストを運ぶ優越感。肩にかけたら故障します。
数学には自習問題が、物理には単元ごとに穴埋めのページがありますが、これはやらなくて構いません。
テキストをもらったら、最低でも1週間分の予習は授業が始まる前に終わらせてください。恐らく土日2日間しかありませんが、ここで1週間分の予習ができないと、復習の時間も取れず、ペースをつかむのに3週間かかります。自分がそうでした。
完成シリーズ
8月下旬にテキストが配布されます。難易度が格段に上がっていますが、予習する期間が短いのが難点です。完成シリーズは模試がとにかく多く、土日が潰れます。とにかく暇さえあれば予習を進めておいてください。
全部で厚みは10cmほどになります。解説編のテキストは基礎・完成共通ですので、その分、量は少なくなります。
講師によっては、基礎シリーズのテキストが終わっていない場合があります。そのまま基礎シリーズを続ける場合もあれば、完成シリーズのテキストに入る場合もありますので、指示されていなければ最初の授業では両方持って行くといいでしょう。
テキスト配布
基礎・完成のテキストは、開講チュートリアルの後、長~い列をなしながら、各階に取りに行きます。受講証にテキストの引き換え欄があるので、これを提示しないといけません。受講証は、当日の開講チュートリアルで配布されます。
講習のテキストはチュートリアルで配布されます。受講証もその時に配られます。
テキスト一覧
コースによって変わります。
英文法・語法 | 1問1答形式で、文法問題が掲載されています。テーマごとに単元が構成されています。結構難しい問題も入っています。サブテキストは便利です。 |
英語表現 | 主に和文英訳の形を取ります。 |
英文解釈・英文読解 | 英文和訳の科目です。倒置や省略を見抜き、イディオムなどの知識を身につけて、正確な和訳を目指します。高等学校ではあまりやらない科目だと思います。 |
英語長文総合演習 | 長文問題の演習です。読解あり、和訳あり、並べ替えあり。 |
Comprehensive English | リスニング、発音、英作文を通して総合的な英語力を高めます。講師は外国人講師です。予習は要りませんが、毎回英作文の宿題が出ます。授業内で提出します。広すぎて浅くなりすぎるので注意が必要です。 |
数学1 | 基礎シリーズ、完成シリーズ共に図形と方程式、整数問題を扱います。 |
数学2 | 基礎シリーズ、完成シリーズ共にベクトルと行列を扱います。 |
数学3 | 基礎シリーズ、完成シリーズ共に数列と確率を扱います。 |
数学4 | 基礎シリーズ、完成シリーズ共に極限、微分、積分を扱います。 |
理系数学演習 | 基礎シリーズでは図形の問題を少しやった後、総合演習に入ります。完成シリーズからは別の講座に変わります。 |
トップレベル現代文論述 | 東大・京大・阪大・一橋大などの過去問を利用しています。全て記述、漢字の問題も毎回あります。1回の授業で、現代文論述1題と要約問題1題、または現代文論述1題とセンター対策1題を行います。評論が多くを占め、随筆・小説は少なめの構成です。 |
トップレベル古文論述 | 東大・京大の過去問が多く収録されていますが、難易度的には京大寄りです。東大志望の人には適さない問題もたくさんあります。サブテキストには助動詞・助詞の一覧から、重要単語、文学史まで載っています。 |
トップレベル漢文論述 | 東大の過去問がたくさん載っています。1回の授業で2題ずつ解いていきます。基礎シリーズでは文法を1からやってくれます。高等学校ではまともに文法の時間を取らないでしょうから(どうせ再読文字と部分否定くらいでしょ)、サブテキストを使って、白文で読めるようにしましょう。サブテキストの質はかなり高いと思います。漢文は外国語と同じですから、単語も覚えないといけませんよ。それもサブテキストに載っているのでよく読んでください。 |
物理 | 基礎シリーズでは物理、完成シリーズでは物理演習となります。力学・波動・電磁気・熱の4分野全て基礎シリーズで終わります。完成シリーズからは4分野の演習問題を解いてきます。1回の授業で約3問ずつ解いてきます。 |
化学 | 化学は、基礎シリーズだけでは範囲を網羅できないので、完成シリーズの半分くらいまでを使って、理論、無機、有機の3分野を扱います。ですから、基礎シリーズの難易度は低くなっていません。また、完成シリーズ後半では、理論・有機の演習に入り「化学演習」となりますが、ここではさらに難しい問題を取り扱います。 |
センター倫理、政治・経済 | テキストは解説編がほとんどで教科書のような構成です。最後の2回だけは演習問題になっています。テキストは持参します。予習は要りませんが、復習はした方がいいでしょう。倫理に関しては、私のまとめプリントも是非ご一読下さい。プリントを使った授業ですのでノートは不要です(講師によるので要注意)。穴埋めと正誤問題で構成されているので既習者向けかと思うかもしれませんが、倫理と政経どっちもやっている高校は殆どないでしょう。心配は要りません。プリントがいいまとめになりますから、それを何度も読んで復習すれば初習者でも大丈夫です。 |
平成24年3月1日